理学診療用ユーザー情報

使用上の注意Q&A

ペースメーカーを装着した患者様の使用

【Q:ペースメーカーを装着された患者様は使用してもよいか?】

【A:絶対に使用しないでください】

取扱説明書のなかで唯一の「危険」注意喚起事項が以下の項目となります。

次のような医用電子機器との併用は,機器の誤作動をまねくおそれがありますので,使用しないで下さい。
  ①ペースメーカなどの体内植込型医用電子機器
  ②人工心肺装置などの生命維持用電子機器
  ③心電計などの装着型医用電子機器

オンパーが直ちにこれらの機器に誤作動を生じさせるかどうかは,生命倫理の観点から実験を行うことはできず,その安全性は確認の使用がありません。

そのため,オンパーだけではなく,全ての物理療法機器においても上述のような項目が記載されています。

 

妊婦の使用について

【Q:妊娠している患者様の使用は?】

【A:使用を控えて頂く時期がございます】

 お手元にある取扱説明書の警告欄には以下の一文がございます。

次のような方には使用しないで下さい。
 妊娠初期の不安定期又は出産直後の人。

妊娠初期の不安定期にオンパーを使用すると「何らかの悪影響が出る」というわけではございません。

あくまで,当該時期の被験者を対象とした実験を行うことは生命倫理の観点上著しく不適切であるため,安全か否かの実験を行ってはいないという意味となります。

医師の診断において入浴を許可されている場合において,オンパーを作動させず,ただの温浴として実施して頂く分には問題はございません。

ただし,機器への移乗時や使用中の患者様の状態などには常に留意して実施してください。

 

禁忌事項

【Q:理学診療用オンパーに禁忌はあるのですか?】

【A:他の物理療法機器と同じく禁忌等がございます】

 理学診療用オンパーは安全で効果的な物理療法機器であると自負しております。

しかしながらそれは取扱説明書等をよく読み,適切なご使用をして頂いているという前提に立っております。

お手元の取扱説明書をご確認いただくか,以下のPDFファイルにてご確認ください。

禁忌・使用上のご注意に関わるファイル→

 

低周波治療器等電流治療器との併用

【Q:低周波治療器等によって電流をかけながらのオンパー浴は効果が出やすいですか?】

【A:多くの先生が実施されていますが,取扱説明書では併用をしない旨記載しております】

 低周波治療器の導子を貼付し,低周波電流を通電しながらのオンパー浴は,従前から実施されている使用方法であり,この療法を実施される先生方によっては経験則において効果をご確認いただいているものと思われます。

 しかしながら,弊社をはじめこの併用による効果を医学的に検証した事例はないため,evidenceとしては何も存在しておりません。また,温浴療法機器の認証基準であるJIS T0601-2-201において,当該医療機器とその他の医療機器との併用に注意喚起を行うよう定められているため,メーカーとしては推奨しておりません。

 電流と超音波温浴の併用による使用については,患者様の状態に注意を払い,ご使用者様の自己責任において実施してください。

 

体内にインプラントされた金属

【Q:体内に金属製の者をインプラントされた患者様に使用してもよいか?】

【A:使用可能です】

超音波エネルギーによるインプラントされた金属物の発熱現象は一切生じません。

この理由は,いわゆる超音波治療器で活用する物理エネルギー量と比較し,オンパーで水中に発振する超音波域水中音響の物理エネルギー量が小さいことに起因します。

これは,オンパーを作動しているときにSUS304ステンレス製の浴槽が発熱しないことからもご理解いただけることだと存じます。

ただし,インプラント部位に直接噴流をあてた場合,圧痛を感じる場合がございますので,インプラント部位は噴流のあたらない場所にてご使用ください。

 

水虫

【Q:水虫などがうつる心配はあるの?】

【A:適切な使用をして頂ければ,全く心配はございません】

 水虫は白癬菌が各層内で繁殖した状態と定義されます。また,白癬菌は水虫罹患者から高確率に散布されており,靴を脱いで歩く場所であるならばどんなところでも白癬菌が足底に付着します。

 皮膚に付着した白癬菌は,24時間程度かけて各層内に侵入(開創部で0.5日程度)し,菌株を形成します。この菌株から各層内で白癬菌が繁殖し,水虫に罹患します。

 水虫の予防方法としては以下の2点が提唱されています。
   1)白癬菌罹患者に適切な治療を行い,白癬菌の散布を止める
     → 抗真菌剤を塗布する
   2)一日に一回,指間部を含め足を洗う
     → 足底等に付着した白癬菌を菌株形成までに拭きとる

 入浴では浴槽内水に白癬菌が浮遊していたとしても,出浴時に皮膚表面を白癬菌が滑り落ち,白癬菌が浸水部位皮膚表面に付着するリスクはありません。

 しかし,出浴後の足拭きマットや共用する拭きとり用のタオルに白癬菌が付着していることは十分に考えられます。

 そのため,特に下肢浴系オンパーをご使用の場合には以下の2点をご提案しております。
   1)白癬菌罹患者には近隣の皮膚科クリニックをご紹介し治療を促して頂く
     → 根本要因を排除する
   2)拭きとり用のタオルにペーパータオルをご利用頂く
     → 付着しているかもしれない白癬菌はディスポタオルできれいにふき取る

 以上の対策をして頂ければ,水虫等の心配はなくなります。
 尚,前述の内容は下記論文(pdfファイル)をevidenceとしております。

皮膚糸状菌の侵入機序
白癬の感染予防